約一年ぶりにPCパーツを新調することにしました。
前回はマザーボード、CPU、メモリでしたが、今回はグラボと電源にしようといろいろ物色して、SAPPHIRE
HD7950を2個と1200Wの電源ユニットを購入。
そう、グラボ2枚挿しの
CrossFireを目論んでみました。
CrossFireとはグラボを複数枚挿して処理能力をアップさせる技術のことで「
CF」と略して言われることが多いです。
CFの詳細については
こちらを参照してください。
うちのPCケースはフルタワーなのでグラボや電源ユニットのケーブルがどこかの部品と干渉してなどということもなく、すんなりとパーツの交換ができました。
そして、早速FFXIVのベンチマークを試すことに。
グラボを
OC(Over Clock:クロック周波数を高い数値にして通常よりも高速で動作させること)しながらベンチマークのスコアを見ていくとクロック周波数を1005まで上げた時に一番スコアが伸びることが分かりました(SAPPHIRE
HD7950のデフォルトのクロック周波数は810)。
Resolution | 改造前
(MSI R5870 Lightning Plus) | 改造後
(SAPPHIRE HD7950) |
Low
(1280x720) | 4986 | 4949 |
High
(1920x1080) | 4653 | 4681 |
まずFFXIVのベンチマークはウィンドウモードのみのためCFは効きません。
ということで上記は単純にシングルの場合の性能になり、改造前とほぼ同等となっています。
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Lowのスコア(SCORE=4949)
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Highのスコア(SCORE=4681)
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ではFFXIVのベンチマークをフルスクリーンにしたらどうなるか?
実は以下の手順でフルスクリーン化することが可能です。
- http://bygzam.seesaa.net/article/153685727.html のサイトからフルスクリーン化dllをダウンロードする
- FFXIVBenchmark/dataフォルダに上記でダウンロードしたdllを格納する
- FFXIVBenchmark/dataフォルダにあるconfig.iniを開きRESOLUTIONを自分の環境に合った設定にする(0はHigh設定、1はLow設定)
- FFXIVBenchmark/dataフォルダにあるFFXivWinBenchmark.exeをリネームする(リネームファイル名は3DMARK06.exe等)
フルスクリーン化した場合はクロック周波数が1005だとシングルと変わらないスコアになってしまうため逆にクロック周波数を落としていくとスコアが伸び始め、915あたりで一番伸びるようです(SCORE=4989)。
スコアを見る限りどうもCFが上手く効いていないようです。
さて、先程少し書きましたがFFXIVはウィンドウモードではCFが効きません。
それはFFXIVがDirectX9ベースで作られているから。
DirectX9ではフルスクリーンモードのCFにしか対応していません(ウィンドウモードのCFはDirectX10で対応されたようです)。
ちなみにNIVIDIAのSLI(Scalable Link Interface:CF同様グラボを複数枚挿して処理能力をアップさせる技術)だとDirectX9のウィンドウモードでも有効になります。
そしてFFXIVはフルスクリーンモード時にアクティブを他の画面に変えるとクライアントが強制終了してしまうため、Webで情報を見ながらとかブログを書きながらとかをやりたい人は必然的にウィンドウモードでプレイセざるをえないわけです。
かく言う私もウィンドウモードでプレイ派。
しかし、プレイ中の情報収集等を諦めてフルスクリーンモードにしたところでどうも上手くCFが効いてないっぽい。
総合的に考えてFFXIVでのCFはどうやら絶望的のようです。
ということで今回のグラボCrossFire化はFFXIVには生かせそうにありません(^_^;)